ああ 散り急ぐ紅葉もう いいのだその 最期の際の 美しき深紅よお前 お前が離さぬこの手は幻だ否すべて 亡霊の身よお前が泣くことはない今終焉が始まるのだ永久の絶望の祝福よ破滅に向かう慾望を拒む あどけなき橫顏儚き願い 私のものに…ああ 仮面をはずすそう たわむれその 指先の望みは何でも許そうお前 お前が涙で 紡いだ蜘蛛の巣を幾千の 紅葉で飾ればふたりの 棲家になろうああ 終焉が 始まるのだ永久の 沈黙の 喝采よ破滅に向かう 靜寂に響く 鈴蟲の啼き聲哀しき音色 お前に似合う…今終焉が始まるのだ永久の 絕望の 祝福よ破滅に向かう 慾望を拒む あどけなき橫顏滅ぶ世界に 手を貸すより姿鈴蟲と 成り果て愛しいお前の 為にだけ旋律う至福を ふと妄想う愚かな願い 己を嘲笑う…