荒野に轟く 火薬の音に恐れを為し 岩陰に隠れ獲物抱えた 狩人たちの去りゆく背中を 睨みつけた縄張りを守り 我が子をかばい無念の亡きがら 数多に散り幼き群れは ねぐらを追われそれでも 月日を耐え忍んだ山を馳せ 陽は昇り 暁を導いて彼ら行く どこまでも仇の待つ その地へと変わらない面影を水面に映し 泣いてやまびこの遠吠えが呼び起こす あの日々へ奔る 月灯りを浴びて静まり返った 夜更けの街で狼の群れは 息を潜め納屋に漂う 毛皮の匂い狩人の寝込みに牙をむいた目を覚まし 泣き叫ぶ赤子の声に惑い 見せた隙不意を突く 銃声が響き渡る背を向けて 逃げ出した胸の傷 引きずってほうぼうの遠吠えが呼び起こす あの場所へ奔る 弱さを噛み締めて命を賭して 残されたもの絶やさぬよう かばい合って君は 生きてく変わらない面影を形見のように 抱いてやまびこの遠吠えが呼び起こす 彼方の夢戻らない憧れに胸の傷 疼いてもほうぼうの遠吠えが呼びかける 明日へと奔る 月灯りを浴びて吠える 命を噛み締めて